Maison Landaldea

Maison Landaldea

Maison LANDALDEA - メゾン・ランダルデア

スペインとの国境をまたがるフランス・バスク地方ユスタリッツ村。メゾン・ランダルデアは、バスクの山々と大西洋に挟まれたこの地で畜産と農業を営んでいます。その歴史は1249年まで遡り、80ヘクタールもの広大な農地で牛を育て、野菜や穀物を栽培してきました。何世代にもわたって受け継がれ、現在はピエールとヴァランティンヌのサン=ジャン夫妻が経営しています。農家と消費者のつながりを大切にして、品質が良く、健康で美味しい食べ物を届けることを約束しています。エスプレット唐辛子の生産は2008年から始め、主にレストランや食材店に供給しています。

 


エスプレット唐辛子
エスプレット唐辛子は、16世紀にメキシコからバスク地方にもたらされ、1650年頃からエスプレット村近辺での栽培が確認されています。バスク山脈の山腹は日照時間が長く、土壌が豊かであることから、盛んに育てられるようになります。当時は胡椒の価格が高かったために、代用品として使われていたようです。高級食材として確立されたのは、それほど昔の話ではなく、2000年にフランス政府からAOC、そして2002年には欧州連合からAOPの認証を得たことで、特別な生産物として保護されます。辛さよりも、香ばしく温かみのある香りのスパイスは、現在のフランス料理には欠かせない食材です。


エスプレット唐辛子の収穫は8月中旬から始まります。完熟した唐辛子を手作業で摘み、基準を満たしたものだけを選別します。湿度管理したビニールハウスへと運び、ここで熟成させていきます。2〜3週間の熟成期間によって、エスプレット唐辛子の深みのあるアロマが生まれます。それからさらに選別を行って、60度のオーブンで3日間加熱。十分に香りを育んだ後、もう一度選別を行ってから粉状にしていきます。すべてのエスプレット唐辛子は、見た目、香り、味わいの観点から専門家協会で検査され、合格したもののみが商品となります。


A.O.P
AOP (Appellation d'Origine Protégée:原産地名称保護)は、欧州連合が制定した制度で、定められた地域の原産品を指定の製法で生産することで与えられる認証で、原産地の名称を保護することを目的としています。「エスプレット唐辛子」は、ユステリッツ村を含むエスプレット村周辺10箇所の村で営んでいる生産者だけが使うことができる名称となります。この認証を取得するには、厳格に定められた製法をすべて守り、すべての生産物を専門家協会に提出して審査に合格しなければなりません。エスプレット唐辛子はAOP認証を受けている唯一のフランス産スパイスです。